11月10日(日)公益社団法人 日本柔道整復師会主催「匠の技 伝承プロジェクト」の一環で開催されている柔道整復術の講習会に参加してきました。会場は公益社団法人 北海道柔道整復師会 会館で行われました。このプロジェクトは、日本で生まれた日本古来の柔道整復術の知識・技術を後世に正しく伝承していくために開催されています。柔道整復師は医師以外で骨折・脱臼の整復・固定・施術を行うことの出来る唯一の国家資格です(その他捻挫・打撲・筋損傷も扱うことができます)。それらには健康保険も適用されます。しかし、柔道整復術の高度な独自技術は、骨折・脱臼の患者減少に伴い伝わっていないものも多くあります。柔道整復術は無血療法であり(手術は観血療法)、患者の体への負担を極力少なくすることが可能であり、そのための特殊な技術が先人より研究・伝承されてきました。
今回は鎖骨骨折の整復・固定法と超音波画像観察装置を使っての投映法(読影法)を行いました。特に固定法は柔道整復術の妙技を改めて知ることができました。近年の病院では偽関節(骨がくっつかなくて治らなくなること)が多く、すぐ手術になってしまうそうですが、今回の固定法を使うとそのようなことは一度も無かったそうです。整骨院(接骨院)に来られる骨折・脱臼の患者は年々減少してはいますが、柔道整復師としての技術の向上のためにまた機会があれば参加したいと思います。